撮影 2012年11月2日 つくば植物園

  キボウホウヒルムシロ (喜望峰蛭筵)  別名:ミズサンザシ(水山査子)

英名:Water-Hawthorn, Cape pondweed 学名:Aponogeton distachyos L. f.   レースソウ科 アボノゲトン属

 ・ 原産地:南アフリカ共和国の南端、喜望峰付近。
 ・ 湖沼、河川などに育成する浮葉植物です。多年性。
 ・ 水底に塊根があり、葉身は水面に浮かび葉脈は網目状にはならない。
 ・ 草丈は10cm〜50cm。
 ・ 地下に塊茎があり、最初の数枚は水中葉を展開し、その後、長い葉柄のある葉を浮かべます。
 ・ 花は塊茎から花茎を伸ばし、約50cm位の花柄の先に二股の穂状花序(注1)を作る。
 ・ 花被片(注2)は各花に1枚だけあり、長さ1.5cmほどで淡紅色。
 ・ 花被片は開花後も落ちずに残って生長し、結実時には長さ約3cmで緑色となる。
 ・ 花期は9月下旬〜翌年6月中旬。
 ・ 花の色:白。
 ・ 白い花はよく見ると幾つかの花が集まってできています。
 ・ 浮葉の葉身は緑色で長さ7〜15cm、幅2〜3cm位。
 ・ 名前の由来:喜望峰が原産で、葉の形がヒルムシロに似ていることから。
  別名は花の香りがサンザシに似ていることから。
 ・ 用途:観賞用、南アフリカではこの生長した花序を野菜として食べる。 。
 ・ 花言葉:―。

 *アクアリウムで葉脈だけの葉を観賞するレースソウと同じ仲間です。

 *蛭(ヒル)が休む筵(むしろ)という意味の「ヒルムシロ」と同じ名前が付きますが、科・属の種類は別です。

 *(注1)穂状花序(すいじょうかじょ)とは
   伸長した花軸に柄のない花が穂状につくもの。
   麦・イノコズチ・オオバコ、センリョウ、ワレモコウなど。

 *(注2)花被片とは
   がく(萼)と花びらをあわせて花被片とよぶ。
   辞典では、「外花被(萼片)と内花被(花弁・唇弁)の総称。」と表記されています。



 
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