撮影 2017年1月25日 つくば植物園 | 撮影 2017年2月10日 つくば植物園 |
プロテア・キナロイデス 別名:キングプロテア、ジャイアント・プロテア 英名:king protea 学名:Protea cynaroides ヤマモガシ科 プロテア属 |
・ 原産地は南アフリカ。 ・ 常緑低木。 ・ 樹高は1〜2mほど。 ・ 枝は硬く、赤色を帯びる。 ・ 木の先に球形の頭状花序(枝を介さずにたくさんの花がまとまって咲く)を出し、たくさんの花が集まった集合花をつける。 ・ 花序の直径は20センチから30センチくらいある。 ・ 花の色は濃いピンク。白い柔らかい毛で覆われている。 ・ 開花時期は、自生地では5月〜6月。温室では、1月〜2月。 ・ 葉は卵形で、互い違いに生える(互生)、葉の質は革質で分厚い、葉には長い柄がある。 ・ 属名の Protea (プロテア)はギリシャ神話に登場する変幻自在の海の神「プロテウス(Proteus) 」の名からきている。 この属に幅広い変異のあることから自在に姿を変えるプロテウスにちなんで名づけられた。 ・ 種名の cynaroides(キナロイデス) は、頭状花がアーティチョーク(Cynara scolymus)に似ているところからその属名Cynara から付けられました。 ・ 用途:切り花、ドライフラワー。 ・ 花言葉は、「音信」「消息」 ・ 10月7日の誕生花 * ヤマモガシ科 (Proteaceae)は、約60属1,400種以上もある常緑木です。 オーストラリア、ニュージーランド、中央・南アフリカ、マダガスカル、ニューカレドニア、ニューギニア、東南アジアと南半球に分布し、 そのうち約800種がオーストラリアに自生しています。 日本にもHelicia cochinchinensis (ヘリシア コキンキネンシス)」という種が自生しています。 ヤマモガシ科には、プロテア(Protea)、バンクシア(Banksia)、マカダミア(Macadamia)などの属があります。 *プロテア属の仲間 プロテア属は、アフリカに約90種、そのうちのほとんどが南アフリカに分布する常緑木です。 最も有名なキングプロテア(Protea cynaroides)で、日本でも1990年の花博の頃から、 花の形がとても個性的で大きいので根強い人気があります。 属名は、ギリシャ神話の海の神であるプロテウスに由来します。 これは、リンネが本属の植物が変異が多いことから自由に姿を変えられるプロテウスをイメージして付けられたものです。 巨大な花と思われている外側の花弁のように見えるのは、実は総苞(そうほう)です。 プロテアは、イギリスのマッソンとツンベルグによって18世紀に発見されました。 英名はProteaの他、Sugarbushesとも呼ばれています。これはSugarbird(ミツドリ)によつて受粉されるので付けられたとのことです。 プロテア アリスタタ (Protea aristata) 写真のアリスタタは、南アフリカのケープ地方に自生し、木の高さは2.5mぐらいになります。 1928年に発見されましたが1953年まで再び見つけられませんでした。 葉は、松のような形をしているので、原産地では「小さな松のような砂糖の木」を意味するklein-den-suiker-bosと呼ばれていました。 プロテア キナロイデス (Protea cynaroides)[本ページ上部の写真と説明を参照してください〕 キナロイデス種は、キングプロテアやジャイアント プロテアという名前で日本でも親しまれています。 南アフリカのケープ地方に自生し、南アフリカの国花になっています。 木の高さは2mぐらいで、花序は名前のとおり30cmにもなり、濃ピンクの総苞片が豪華に縁取ります。 まさにキングと呼ばれるのにふさわしい花で、初めて見たときはびっくりしました。 園芸品種も多数育成されています。 キナロイデスという種名は、頭状花がアーティチョーク(Cynara scolymus)に似ているところからその属名Cynara から付けられました。 プロテア グランディケプス (Protea grandiceps) グランディケプスは、木の高さは2mぐらいになります。 花序は10cmぐらいで、キングプロテアのようには総苞(そうほう)は開かないで、包み込むような卵形になります。 英名の一つは、Peach proteaで、 まさに桃のような手触りの柔らかな毛に包まれています。 もう一つの英名は、Red bearded(あごひげ)Proteaですが、桃とあごひげという全く違う発想がおもしろいですね。 プロテア ネリーフォリア(Protea neriifolia) ネリーフォリアは、 アフリカ及びオーストラリアの熱帯及び亜熱帯に自生し、木の高さは8mぐらいまでに成長します。 本種の発見は、1597年で本属の中では早い時期です。 英名は、Green-leaved bearded(あごひげ) Proteaで、グランディケプス種と同様に総苞が毛に包まれているところから付けられました。 花は、直径6〜7cm程で、赤くて細長い苞の先が黒っぽくなるのが特徴で、白や黄白色の園芸品種もあります。 ネリーフォリアという種名は、キョウチクトウ属の学名のNeriumから付けられたもので、葉がキョウチクトウの葉に似ていることによります。 |
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