撮影 2013年4月19日 つくば植物園
 
アリアケスミレ (有明菫)

英名: 学名:Viola betonicifolia var. albescens  スミレ科 スミレ属

・ 原産地:日本では本州から九州に分布し、国外では朝鮮から中国東北部に産する。
・ 暖地の開けたところ、日当たりがよくて湿ったところを好むが、踏みつけにも強く、児童公園などでも見かける。
・ 常緑性の多年生草本。
・ 根出葉だけを出し、立ち上がる茎を持たないスミレで、その姿、葉の形、花の形など、非常にスミレ(Viola mandshurika)によく似ているが、花色は全く異なる。
・ スミレは、花色は紫が濃く、アリアケスミレは白に近い。
・ 花色は白に少し筋が入るものから、紫の筋の目立つもの、弁そのものに紫を帯びるものまでの変異がある。
・ 萼は披針形。花弁は倒卵形で先端が丸く、唇弁と上弁には毛がある。距は太くて短く、長さ4mm。
・ 花径は2〜3cmほど。
・ 開花期は4月〜5月。
・ 葉は花期には長さ2〜7cm、幅2cmほどの長楕円状披針形。夏の葉は長三角状披針形。
・ 草丈:5cm〜20cm。
・ 花茎は高さ9〜12cmで、葉より高く抜け出ることはない。
・ 用途:自生、庭植え、鉢植え。
・ 名前の由来:有明に由来し、花の色の変異にちなむといわれる。
・ 誕生花 :―。
・ 花言葉:ー


* 白い花を咲かせるスミレには、リュウキュウシロスミレやシロスミレがある。

 a アリアケスミレとリュウキュウシロスミレとは、分布域で区別できる。
 b アリアケスミレとシロスミレの識別法:
  ・アリアケスミレに比べてシロスミレは、葉数が少なく、また葉柄より葉身が短い。
  ・また、シロスミレは本州では高地に見られ、平地に出現しないため、混同することは少ない。

タチツボスミレとスミレの識別法
  ・タチツボスミレの葉は、葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり、丸っこいハート形。
  ・スミレの花は、花は濃い紫色、タチツボスミレの花は薄紫色。
  ・タチツボスミレの花の形は、スミレより丸っこい。

*スミレ科スミレ属
 ビオラ
 パンジー


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