撮影 2019年4月3日 守谷城址公園撮影 2014年3月29日 つくば植物園
 
タチツボスミレ (立壷菫)

英名: 学名:Viola grypoceras A. Gray  スミレ科 スミレ属

・ 原産地:北海道から琉球列島、国外では朝鮮南部、中国南部。
・ 平地から低山に分布し、日当たりのよい道端や土手、草原、森林、やぶなどに普通に見られる。
・ 落葉性多年草。
・ 日本の代表的なスミレ。
・ 花は典型的なスミレの花の形だが、スミレより丸っこく、花色は薄い紫が普通。
・ 花の後ろに付いている距が白いのが特徴の一つ。
・ 花は葉のつけ根に1輪ずつ付く。
・ 花径は1〜2cmほど。
・ 開花期は3月〜5月。
・ 葉身はハート形、長さ1.5〜2.5cm、低い鋸歯があり、基部はハート形、先は下方の葉では鈍く、上方の葉では急にとがる。
・ 草丈:5cm〜20cm。
・ 用途:自生、庭植え、鉢植え。
・ 名前の由来:
  立壷菫の「立」は、茎が立ち上がって伸びるスミレ。
  「壺」は、古語で「中庭」を意味するので、人家の周囲にも多く見られることによると考えられる。
  属名「viola」は、ラテン語のスミレの意。
  種小名「grypoceras」は、「曲がった角」の意味。
・ 誕生花 :―。
・ 花言葉:奥ゆかしい。


* 近縁のニオイタチツボスミレはこれに似るが、花は紅紫色でかおりがあり、北海道南部〜九州に分布する。

* スミレとタチツボスミレの相違点。
 a スミレは地上茎が発達せず、葉や花柄が根元から出る。
  タチツボスミレは地上茎が伸びて葉や花を咲かせる。
 b スミレの葉は、すべて根出し、細長い矛型。
  タチツボスミレの葉は、葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり、丸っこいハート形。
 c スミレの花は、花は濃い紫色、タチツボスミレの花は薄紫色。
 d タチツボスミレの花の形は、スミレより丸っこい。

*スミレとアリアケスミレは、 根出葉だけを出し、立ち上がる茎を持たないスミレで、
 その姿、葉の形、花の形など、非常にスミレ(Viola mandshurika)によく似ているが、花色は全く異なる。
  スミレは、花色は紫が濃く、アリアケスミレは白に近い。

* 白い花を咲かせるスミレには、リュウキュウシロスミレやシロスミレがある。

 a アリアケスミレとリュウキュウシロスミレとは、分布域で区別できる。
 b アリアケスミレとシロスミレの識別法:
  ・アリアケスミレに比べてシロスミレは、葉数が少なく、また葉柄より葉身が短い。
  ・また、シロスミレは本州では高地に見られ、平地に出現しないため、混同することは少ない。

* ビオラパンジーも、スミレ科スミレ属の仲間です。
* アリアケスミレ   ヤクシマスミレ   アマミスミレ



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