撮影 2017年5月18日  つくば植物園
 
  ドロニガナ (瀞苦菜) 

英名:ー 学名:Ixeridium dentatum subsp. kitayamense キク科 ニガナ属

・ 分布:日本(紀伊半島の固有種)。多年草。
・ 紀伊半島、熊野川と古座川の川岸の岩の割れ目に生育する 。
・ 和歌山県準絶滅危惧種。
・ 頭花は1.5cmほどで、
・ 舌状花の数は、7〜11個。(ニガナは、普通5個の舌状花。)
・ 花期:3〜5月。(ニガナは、5月〜7月。
・ 花の色は、黄色。
・ 根生葉は、長さ、3〜5cm(ニガナは、10cm〜18cm)でほぼ全縁。
・ 茎葉は柄が無く、短かい、基部は茎を抱く。
・ 茎の先端でよく枝分かれし、集散花序に黄色の頭花をつける。
・ 葉や茎を切ると白い乳液をだす。
・ 草丈は20〜30cm。
・ 名前の由来:紀伊半島の瀞に自生するニガナであることから。
・ 花言葉:―」。
・ 誕生花:ー。

□ドロニガナに似た花
*ニガナ属
ニガナ
・ ハナニガナ(オオニガナ):ニガナの小花が5個であるのに対し、7―11個程度ある。
・ ノニガナは茎葉が無柄で基部がやじり形になって茎を抱く。頭花の径は8mm。
・ タカサゴソウ:直径2cmほどの帯紫白色の頭花を1株に10個ほどつける。
 頭花は舌状花だけからなり、23-27個の小花がつく。
・ カワラニガナ:直径1.5cm〜2cmほどの淡黄色の頭花を1株に10数個つける。冠毛は白色。
・ イワニガナ(ジシバリ):花茎は高さ8〜15?で、直径2〜2.5?の黄色の頭花を1〜3個つける。
・ オオジシバリ:イワニガナより花茎が高く、20cmほど。
 花径は2.5cm〜3cmの頭花2〜3個つける。
 葉の形が披針形で縁に鋸歯がある。
・ ハマニガナ
・ タカネニガナ:ニガナの高山型の変種、茎は細く、高さは10〜20cm。
 花期は7〜8月で、枝先に黄色い花を数輪つける。花弁は9〜10枚。
・ クモマニガナ:ニガナの高山型の変種、クモマニガナは茎が太く、
 花弁が11枚であることで区別できる。
・ シロバナニガナ:ニガナの変種。花が白い。
*ニガナ属以外でニガナによく似たキク科の花
・ オニタビラコ(オニタビラコ属)
 根生葉はロゼット状、長さ8〜25cm。羽状に深裂。頂裂片は三角状卵形。
 高さ20cm〜1m。冠毛がある。
 根生葉はロゼット状になる。葉は倒披針形で羽状に深裂する。
 茎葉は少なくて上部では小さい。黄色の頭花は7〜8mmで多数つく。
 花は春に多いが、秋まで咲く。全体に粗い毛があり、花茎は直立する。
 コオニタビラコの果実には冠毛がないことで区別できる。
・ コオニタビラコ(ヤブタビラコ属 )
 根生葉はロゼット状、長さ4〜10cm。羽状に深裂。頂裂片は三角状卵形。
 高さ4〜25cm。舌状花は6〜10個。冠毛がない。
 根生葉は長さ4〜10cmで頭大羽状に深裂する。
 根生葉の間から長さ4〜25cmの細い茎を斜上し、直径約1cmの黄色い頭花をつける。
 普通6〜9個の舌状花があるが、多いものも見られる。
 そう果は長さ約4.5mmで先端に2〜4個の突起がある。
・ ヤブタビラコ(ヤブタビラコ属 )
 コオニタビラコに似る。
 軟毛が多い。根生葉はやや立ち上がる。羽状に深裂。長さ5〜15cm。
 茎は斜上。高さ20〜40cm。冠毛がない。
 高さ20〜40cm。やや軟毛が多く、根生葉がやや立ち上がる。
 全体にやわらかく、茎は斜上したり、倒れたりする。
 根生葉は長さ5〜15cm、幅1.5〜3cmあり、頭大羽状に深裂する。
 茎葉は小さい。頭花は黄色で直径約8mm。
 総苞は円筒形。内片は7〜8個あり、外片は鱗片状。
 花が終わると頭花は下向きになり、総苞はふくれて卵球形になる。
 そう果は長さ約4.5mmで先端に2〜4個の突起がある。
・ タビラコ(ヤブタビラコ属)
 春の七草の「ホトケノザ」はこの草のことです。
・ ブタナ(エゾコウゾリナ属 )
 葉は全て根生し、羽状に分裂するものやしないものがある。
 花茎は高さ50cm以上で1〜3個枝分かれする。
 ヨーロッパ原産の帰化植物。
 花茎は高さ50cm以上にもなり、枝分かれしないかまたは1〜3本の枝を分ける。
 頭花は黄色で計3〜4cmほどあり、総萼片は全て直立しており、花冠の先は浅く5つに裂けている。
 葉は全て根生し、長楕円形のものから羽状に浅裂するもの、中〜深裂するものなどあり、両面に毛が多い。
 そう果には刺状の突起がたくさんあり、冠毛は羽状に分かれる。
・ コウゾリナ(コウゾリナ属)
・ オカオグルマ
・ ノゲシ(ノゲシ属)

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