撮影 2010年8月10日 つくば植物園撮影 2010年11月30日撮影 2010年11月30日

フウ(楓) 別名:タイワンフウ(台湾楓)、サンカクバフウ

英名: Formosa Sweetgum  学名: Liquidambar formosana Hance  マンサク科 フウ属

・ 原産地は台湾、中国南部。日本へは、江戸時代中期(享保年間)に渡来した。
・ 落葉高木(20mほどになります。原産地では40mにもなるそうです)。
[花]
・ 花期は4月頃葉の展開と同時。
・ 花は枝の先端に付き、雌花序は長い柄の先に総状あるいは球状に付く
 雌の花序は球形で垂れ下がる。
・ 花の色は緑色。
・ 雌雄同株(しゆうどうしゅ)で、雄花と雌花が別々に頭状花序をつける。
[葉]
・ 葉は掌状に3裂し、光沢があり、秋に橙色から赤に紅葉する。
・ 葉の長さは8cm〜15cmで3裂する。
・ ふちには不揃いの細かい鋸歯があります。
・ 葉は互生。(カエデは対生)。
・ 葉柄は長さ4cm〜6cmです。
・ 紅葉期:10月〜11月。
・ 葉の色が黄色く染まって、それから赤に変わります。
[果実]
・ 果実は直径2.5cm〜3cmの球形で褐色です。
・ 果期は10月〜12月。果実は集合果で、クリのイガ状になる。

・ 名前の由来:タイワンフウは台湾が原産であることから。
  フウは中国名の楓を音読みしたもの。
[樹皮]
・ 樹皮は褐色を帯びている。アメリカフウと異なりコルク質の翼(よく)はない。

・ 用途:街路樹、公園樹、庭園樹。木材。

*フウ属にはフウ(別名:タイワンフウ)とアメリカフウ(別名:モミジバフウ)があります。
*フウとアメリカフウの見分け方

 ・アメリカフウは、葉が5〜7裂、 フウは、葉が3裂。
 ・アメリカフウの枝には翼(よく)があるが、フウには翼がない。
 ・樹皮の感じも両者で異なる。

タイワンフウアメリカフウ


*フウやアメリカフウとカエデの見分け方。
  フウは「楓」と書かれ、また、葉の形もカエデの仲間と似ていてカエデ科と混同されやすいが、
 ・カエデ科は翼果をつけるのに対し、フウ属の雌の花序は球形で垂れ下がる。
 ・カエデは葉が必ず対生しているがフウ属は葉が互生している。

マンサク科の植物

 
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