撮影 2012年9月26日 自宅

  ツルボ (蔓穂)  別名:サンダイガサ(参内傘)

学名:Scilla scilloides (Lindl.) Druce, Barnardia japonica   キジカクシ科(旧ユリ科) ツルボ属

 ・ 原産地:東アジア。
 ・ 北海道(南西部)・本州・四国・九州・琉球/朝鮮・中国・台湾・ウスリー
 ・ 山野の草地、土手、田畑のまわりの日当たりのよいところに生える。
 ・ 多年草。
 ・ 花期は8月上旬〜10月中旬。
 ・ 20〜40cmの花茎が立ち、その先端に4〜7cmの穂のような総状花序をつける。
 ・ 一つずつの花の大きさは6〜7mmです。
 ・ 花の色:淡い紫色。
 ・ 葉は線形で長さは8cm〜9cm。幅5cmほど。
 ・ 果実(朔果-注2)が付き、熟すと中から黒くて細長いタネが出てきます。
 ・ 球根は長さ2〜3cmで、葉っぱが肥大して重なり、球根状になったいわゆる鱗茎です。
 ・ 名前の由来:ツルボの名前の由来は不明。
          別名のサンダイガサ(参内傘)は公家などが宮中に参内する際、
          従者に持たせた柄の長い傘。ツルボの花穂を参内傘に見立てたことから。
 ・ 用途:鱗茎にはデンプンが多く含まれ、中国の明時代には救荒食として食された記録がある。
      葉はゆでたり、炒めたりして食する。
 ・ 花言葉:「寂しさ」、「悲しみ」、「柔和」。
 ・ 5月6日の誕生花。

 *(注1)総状花序とは
  長く伸びた一本の花軸(かじく)に、多数の花柄(かへい)のある花を付ける花序(かじょ)のこと。
  ジギタリス、エビネ、フジ、リョウブ、ヤマゴボウ、ギボウシ、ヒヤシンスなど。

 *下部の花柄ほど長く、半球面や平面をつくる場合は、散房花序(さんぼうかじょ)という。
 *花柄がない場合は、穂状花序(すいじょうかじょ)という。

 *(注2)さく果(さくか)とは
   果実が熟して種を覆う果皮が裂け、種が飛び散る果実のこと。
   例:アサガオ、ホウセンカ、ケシなどにみられる。

 *まれに白い花を咲かせるものがあり、それはシロバナツルボと呼ばれ区別されます。

 *ツルボの海岸型変種にハマツルボ(浜蔓穂)があります。
 *ルツボ属でオオツルボもあります。
 
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