撮影 2017年9月8日 つくば植物園

ウツボカズラ (靫葛)

英名:Tropical Pitcher Plant 学名:Nepenthes rafflesiana Jack  ウツボカズラ科 ウツボカズラ属(ペネンテス属)

・ウツボカズラ(靫葛)はウツボカズラ属の植物の総称でもあるが、その中の1種であるNepenthes rafflesiana Jack の標準和名でもある。
・ 原産地:フィリッピン。日本には1902年に渡来。
・ 常緑性で多年草の蔓植物で食虫植物。
・ 分布:マレー半島、シンガポール、ボルネオ島、スマトラ島などに広く分布する。低地に生える 。
・ 特徴:捕虫袋を作る代表的な食虫植物です。
     捕虫袋のフタの部分から甘い香りを放ち、虫を中に誘い込んで捕らえます。
      袋の底の部分に、消化液を溜め、虫を捕らえると、消化液で溶かして栄養分を吸収します。
・ 花は、小さな4弁花(4枚の花びら)で、花の色は黄色。
・ 花期:6月〜7月。
・ 茎は細長く伸びて4mほどになるが、10mに達することもある。
・ 茎には白い綿毛が密生し、特に若い茎に多い。
・ 捕虫袋や葉の形は茎の下部と上部で異なる。
・ 下部の葉は葉身が披針形からさじ型で長さ8−30cm、幅1.5−5cm。
・ 茎の上部では、葉は長さ12−30cm、幅3−10cm。
・ 捕虫袋は長さ10〜15cm、緑色で先端部が赤みを帯びています。
・ 花言葉:「甘い罠」「からみつく視線」

* 野生種 [wikipediaより]
 ・ウツボカズラ(靫葛) - N. rafflesiana東南アジアの平地に普通。斑紋のある壺を着ける。下の袋は丸っこい。
 ・ツボウツボカズラ(壷靫草) - N. ampullaria同じく。根本に丸い袋を密生する。
   袋のバリエーションが多く、人気の高い種類。温度と湿度さえ維持できれば育てやすい。
 ・ムラサキウツボカズラ N.maxima同じく。細長い袋にまだらが入る。
 ・ナンヨウウツボカズラ(南洋靫草) - N.mirabillis 中国からオーストラリアにまで分布。水辺に生える。
 ・ネペンテス・ベントリコーサ フィリピンの高地に分布。途中がくびれた、ひれのない美しい壺を着ける。丈夫で育てやすい。
 ・N. merrilliana同じく。最大級の袋を着ける。大きいものは長さ45cmに達する。
 ・トランカータ N. truncataフィリピン、ミンダナオ原産の大型種。最大級の捕虫袋(50?前後)を付ける。
 ・オオウツボカズラ - N. rajahボルネオ島高地に分布。ウツボカズラの王とも呼ばれ、前種と並んで巨大な袋を着ける。
  ボンネットのような蓋を持ったフットボールサイズの袋は圧巻。
  蓋の部分から甘い汁を出し、それをヤマツパイに舐めさせて、彼らの糞尿を養分にする事がある。
 ・シビンウツボカズラ - N. lowii同じく、溲瓶型の袋を着ける。
  その特徴的な姿のため人気のある種類だが、暑さを嫌うためなかなか大きくすることは困難である。
 ・マダガスカルウツボカズラマダガスカル産。
 ・セーシェルウツボカズラセーシェル諸島産。

* ウツボという言葉つながりで「ウツボグサ」という植物がありますが、これは、シソ科でまったく別種です。

*余談ですが・・・
 2017年10月21日TBSの「サタデープラス」で紹介された番組で、
 八丈島の直売所でウツボカズラを見て、クイズ出題

 「ウツボカズラは袋の中の甘い蜜で虫をおびき寄せる。◯か×か?」

     ・・・考え中・・・

 答:ウツボカズラのふたに蜜腺があり、そこからの香りで虫たちが集まる。

 
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