撮影 2012年4月16日 守谷市さくらの杜公園
 
  カンヒザクラ(寒緋桜) 別名:ガンジツザクラ(元日桜)、 ヒカンザクラ(緋寒桜) 

英名:Taiwan cherry  学名: Cerasus campanulata   バラ科 サクラ属

	・原産地は台湾、中国、日本(琉球列島・鹿児島)。落葉高木。
・花期がソメイヨシノより早く3月1日〜3月末頃になります。
・花びらは5枚。
・花の大きさ:1.5cm〜2.5cm。
・花の咲き方:一つの芽から2〜3個の花が垂れ下がり、花は半開して咲く。
・花色:緋紅色あるいは桃紅色。
・花柄、がく筒ともに無毛。
・葉より先に花が咲きます。
・葉は秋になると紅葉する。
・樹高は5m程度。
・樹皮は暗紫褐色で、横に浅く裂ける。皮目も横に並び、横長になる。
・名前の由来:旧暦の正月あたりに咲くことからガンジツザクラ(元日桜)と呼ばれることもある。
            釣り鐘状の花が特徴で学名の campanulata は「カンパニュラの様な」と言う意味で、
            キキョウ科のカンパニュラ属の花が下向きに咲くのになぞられて名付けられた。
・用途:庭植え、鉢植え

・花言葉:心の美・淡泊
・4月9日の誕生花。

     *ヒガンザクラ(彼岸桜)と混合されやすいため、近年はカンヒザクラと呼ばれることが多い。

     *1月下旬頃、「沖縄で全国初の花見」との ニュースが流れますが、
      ここでいう花見の花はこの寒緋桜のこと。

     *カンヒザクラは日本の桜には9種あるといわれている原種の一つで、こちらはそのカンヒザクラの原種。
      園芸種よりさらに濃いピンク色。

    *早咲きの特性と、下向きに花が咲く特質が、他のサクラと交配した時に影響を与え、
      各地で優秀な園芸品種が出来ている。

      その中でも有名な物は、このサクラとオオシマザクラの自然雑種、サトザクラの‘カワズザクラ(河津桜)

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        *ヤエベニシダレの同属にベニシダレとシダレザクラがあります。
       ・ベニシダレ(紅枝垂れ)は一重咲きで花の色が濃い。
       ・シダレザクラ(枝垂桜)は一重咲きで花の色が薄い。

      *オオシマザクラの特徴
       ・白い花に緑色の葉がポイント。
       ・葉と花を同時に開く。やや大きめの一重の花(八重もある)。
       ・緑の葉は先が芒状に長く尖っている。
       ・無毛。
       ・香りがある。
       ・桜餅を包む皮として利用される。

      *カンヒザクラの特徴
       ・サクラの仲間では断トツの色の濃さで、
       ・半開きの花が下向きに垂れ下がります。

      *カンザクラの特徴
       ・ガク筒が鐘形で、途中でキュッとくびれ、先は5つのガク片にわかれます。
       ・冬芽は濃い赤褐色。
       ・枝の皮目もよく目立ちます
       ・カンヒザクラと同じく下向きに咲く。
       ・花の色はカンヒザクラよりはずっと淡い。
       ・ほぼ平開にちかくなります。
       ・一重咲き。

      *ソメイヨシノの特徴
       ・オオシマザクラとエドヒガンの雑種です。
       ・淡いピンク色の花を枝いっぱいに咲かすことにあります。
       ・エドヒガンより大きい一重の花です。
       ・若枝や花の柄に毛が生えているのが見える。
       ・葉が出る前に花が開く。

      *エドヒガンの特徴
       ・筒状のガクの下が丸く膨らむのは他のサクラと異なる特徴です。
        (エドヒガンの品種であるシダレザクラも同じ特徴があります。)
       ・花はソメイヨシノより一回り小さい。
       ・花色は白から淡紅色まで変化に富む。
       ・ソメイヨシノと同じく花柄に毛がある。

      *ヤマザクラ
       ・淡いピンク色の花と赤い葉がポイント。
       ・葉と花を同時に開く。
       ・無毛。

      *オオヤマザクラ
       ・ヤマザクラ同様に若葉は赤味を帯びますが、
       ・花色が一段と濃いピンク色になる。
       ・花と葉はヤマザクラより一段と大きい。


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