見分け方
*花びら
・ レンギョウ:倒卵状楕円形で先端は丸い。幅7mm〜10mm。
・ シナレンギョウ:レンギョウより細く、長楕円形で幅約5mm。
・ チョウセンレンギョウ:
・ ヤマトレンギョウ:狭楕円形で長さ12mm、幅5mm〜6mm。
*雄しべ・雌しべの長さ
・ レンギョウ:花びらの先がまるい。雌しべが雄しべより長い。
・ シナレンギョウ:雌しべが雄しべより長い。
・ チョウセンレンギョウ:雄しべが雌しべより長い。
・ ヤマトレンギョウ:雄しべが雌しべより長い。
中国原産のレンギョウとシナレンギョウは雌しべが雄しべより長く、
朝鮮原産のチョウセンレンギョウは、雄しべが雌しべより長いということになります。
ただし、文献によっては、同一種でも、花によって異なっている場合があると
なっているものもあり、 大まかには、上記のように言えるということではないでしょうか。
*幹や枝を縦に切ってみると、
・ レンギョウは芽の出る部分(節)には髄が詰まっていてそれ以外が中空。
・ シナレンギョウは節も含み全体に細かい梯子(はしご)状の髄がある。
・ チョウセンレンギョウは節は詰まっていてそれ以外の部分は細かい
梯子状の髄がある。
*枝の状態の違い
・ レンギョウ、チョウセンレンギョウの枝は弓なりに長く伸び下垂する。
・ シナレンギョウは枝が直立し上向きに張って伸びる傾向がある。
(レンギョウ、チョウセンレンギョウを「シダレレンギョウ(ツルレンギョウ)」
シナレンギョウを「キダチレンギョウ」と呼ぶことがある。)
*葉
・ レンギョウ:長さ4〜8cmの卵形でふちには鋸歯がある。
・ シナレンギョウ:長さ6〜10cmの長蛇円形で上半部に鋸歯がある。
幅はなかばよりやや上が最も広い。
・ チョウセンレンギョウ:長さ5〜10cmの卵形〜卵状披針形で、
上半部に鋭い鋸歯がある。下半部の幅が広い。
シナレンギョウより葉の幅が広く鋸歯が鋭くて多い。
・ ヤマトレンギョウ:長さ7〜12cmの卵形又は広卵形で縁に鋸歯がある。
*葉と花の順序
・ レンギョウは葉の出る前に黄色の花を咲かせます。
・ シナレンギョウは葉と同時に花を咲かせます。
・ チョウセンレンギョウは花が終わった後に葉が出てきます。
・ ヤマトレンギョウは葉に先立って花を咲かせます。
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*実際にはレンギョウの見分け方が難しくて、つくば植物園での
ネームプレートを頼りにしました。
*日本の公園や庭木などで「レンギョウ」として植栽されているのは、
レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウが一般的です。
*レンギョウ属は雌雄異株です。雌雄異株には次の品種もあります。
サルトリイバラ、アオキ、ダンコウバイ、キブシ、ヤマモモ
サカキ、 ハマヒサカキ
サルトリイバラ、アオキ、
キブシ、ヤマモモなど。
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