サカキ、ヒサカキ、ハマヒサカキ


サカキ

撮影 2012年6月24日 つくば植物園 撮影 2009年10月31日 八坂神社境内

サカキ (榊) 別名:ホンサカキ、マサカキ

学名:Cleyera japonica  ツバキ科 サカキ属

・ 関東地方から琉球列島、済州島、台湾、中国、ヒマラヤの暖帯から亜熱帯に分布。
・ 常緑小高木。
・ 5月〜6月ごろつぼ型の白い小さな花を咲かせる。
・ 直径約8mmの液果をつけ、11月ごろには黒く熟す。
・ 葉は互生で、厚みのある革質、鋸歯は全くなく、楕円形。
・ 葉先は鋭頭。側脈は不明瞭。
・ 葉の長さ6cm〜12cm。幅は2cm〜5cm。
・ 樹高8m〜10m。
・ 林床にはえ,神社の庭などにも栽植する。
・ 神棚や祭壇に供えるなど、神道の神事には欠かせない植物である。
・ 材は建築、器具、小細工物、薪炭、杵に用いる。
・ サカキの語源は、神と人との境であることから「境木(さかき)」の意であるとされる。
*「シキミは仏事、サカキは神事」と使い分けられます。

*見分け方

            サカキ      ヒサカキ     ハマヒサカキ
・分類        サカキ科     ヒサカキ科     ヒサカキ科
・葉の大きさ    6〜12cm    3〜8cm      2〜4cm
・葉のギザギザ   なし        あり         あり
・花期        5〜6月      3〜4月      10〜12月
・果期        10〜12月   10〜12月     10〜12月
・果実の柄      あり        なし         なし


 ヒサカキ、 ハマヒサカキ


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ヒサカキ

撮影 2009年10月28日 つくば植物園 撮影 2010年3月20日 近所の林道脇

ヒサカキ (緋榊、姫榊、非榊)

学名:Eurya japonica   ツバキ科 ヒサカキ属

・ 本州、四国、九州、琉球列島、朝鮮半島南部、台湾、中国、インド、マレーなどに分布。
・ 常緑小高木。
・ 花期は3月〜4月。
・ 下向きでにおいが強い。
・ 茎や葉は無毛。
・ 葉の長さは3cm〜8cm。幅は2cm〜5cm。
・ 葉の先は尖っていて、小さなくぼみがある。
・ 葉は互生で、水平に広がり、玉串として使うにはうってつけの形状になっている。
・ 名の由来:小さいことから「姫榊」とも、サカキでないことから「非榊」とも。
 また、季節によって赤い葉をつけることから緋サカキとも。
・ サカキの少ない地方ではこれをサカキの名で神事に使う。
・ 用途:庭園樹、生垣。(材):器具、薪炭、(枝葉):神事、(果実):染料。
*サカキが少ない地域ではヒサカキをサカキの代用に使っており、
  葉が互生するソヨゴで代用している地域もあるようです。
*ヒサカキ属は雌雄異株です。
  サルトリイバラアオキダンコウバイキブシヤマモモも雌雄異株です。

 サカキハマヒサカキ


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ハマヒサカキ

撮影 2009年10月29日 つくば植物園

ハマヒサカキ (浜緋榊、浜姫榊、浜非榊)

学名:Eurya emarginata  ツバキ科 ヒサカキ属

・ 本州(千葉以南)、四国、九州から琉球列島に見られ、国外では朝鮮南部、中国に分布する。
(雌雄異株) ・ 耐寒性常緑小低木
・ 花期:10月〜12月、果実は、翌年の10〜12月に黒く熟す。
・ 花は葉腋に下向きに1個〜3個付き、花径8mm。
・ 果実は径5mm。花のつく枝ではほとんどすべての葉の根元にずらりとつく。
・ 葉は互生。ヒサカキより葉がまるく、分厚く、光沢がある。
・ 葉の先のほうは丸く、先端に、わずかなくぼみがある。
・ 葉の縁は裏面に反り返るように軽く湾曲し、縁には浅い鋸歯が並ぶ。
・ 葉の長さは2cm〜4cm。
・ 樹高:1.5m〜5mくらい。
・ 浜に生えるので「ハマヒサカキ」の名前があります。
・ 生垣、庭木、街路樹。

*葉は革質で小さく、マメツゲに似ているが、マメツゲよりもやや大きく細長い。

 サカキ、 ヒサカキ

 

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