撮影 2010年4月23日 つくば植物園

  タラノキ   別名:タロウノキ

英名: 学名:Aralia elata   ウコギ科 タラノキ属

 ・ 原産地:日本。
 ・ 日本各地、東アジアに分布する。
 ・ 林道脇など日当たりの良い山林に生える。
 ・ 落葉性低木。
 ・ 花期は8月ごろ。
 ・ 枝先に球形の散形花序(注1)を出し小さな花をたくさんつける。  ・ 花弁は3角形、長さ約2mm。
 ・ 花の色:黄緑色。
 ・ 葉は先端だけに集中し、奇数二回羽状複葉(注2)で、全長が50〜100cmにも達する大きなものである。
 ・ 小葉は卵形か楕円形、縁には鋸歯がある。各小葉および葉軸の基部に棘がある。
 ・ 果実は液果(注3)で、直径3mmほどの球形。
 ・ 果実は10月〜11月に黒紫色に熟す。
 ・ 樹高:2m〜4m。
 ・ あまり枝分かれせずにまっすぐに立ち、樹皮には幹から垂直に伸びる棘が多くある。
 ・ 名前の由来
   ?別名でタロウウドと呼ばれ、その「太郎の木」から訛ったという説。
   ?朝鮮語に由来するという説もある。
 ・ 用途:新芽を天ぷらなど食用とする。樹皮は民間薬(健胃、強壮、強精作用があり、糖尿病)。
 ・ 花言葉:「強い態度」、「他を寄せつけない」

 *新芽の採取時期は桜の8分咲きころ。

 *採取は、木を枯らさないため、先端から上に向いた1番の芽と、その脇から斜めに伸びる2番程度までとする。

 *棘が少ないメダラ  *用語説明

  (注1)散形花序とは
      一箇所からたくさん枝が出て、先に一個ずつ花が付き、全体が傘形になるもの。
      ヤマボウシサクラソウヤツデヒガンバナニラ、など。

  (注2)奇数2回羽状複葉とは

      「羽状複葉」の葉軸が羽状に分枝してその両側に「小葉」を付けているもの。

タラノキ、ヤマゼリ、シシウド、チダケサシなど。

      参照図:「やまぐち総合教育支援サイト」

  (注3)液果とは
      成熟した時に肉厚で汁気の多い果肉に包まれるもの。
      種子の数や内部の構造から核果と真性液果に分類されます。
      核果:種子は中心に一個あり、種子の外側に堅い殻(核という)を持つ。
      真性液果:種子の外側が特に堅くならないもの。

 
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