撮影 2011年5月1日 徳島県撮影 2012年10月30日 さくらの杜公園

モチノキ (黐の木) 別名:ホンモチ、モチ

英名:  学名:Ilex integra  モチノキ科 モチノキ属

 ・ 原産地:日本〜朝鮮半島南部。
 ・ 本州、四国、九州、南西諸島、台湾、中国中南部に分布する常緑高木である。
 ・ 常緑広葉樹林に生育し、特に温暖な沿岸域に生育する。常緑広葉小高木。
 ・ 雌雄異株。
 ・ 花は葉腋に多数つける。
 ・ 花径:約4〜5mm。
 ・ 花の色はうすい黄色。
 ・ 花期は4月。
 ・ 葉は長さ4〜7cmほどで楕円形。
 ・ 葉は革質できょ歯がなく、先端はやや尖って、鋸歯はなく、全縁で両面無毛。  ・ 葉は互生する(互い違いにつく)。
 ・ 葉柄は無毛で灰黒色、帯紫黒色、黄緑色、赤紫色。
 ・ 果実は直径1cmくらいの球形。先端には4つに分かれためしべの跡が褐色に残っている。
 ・ 果実は10月頃から赤く熟し12月頃まで。
 ・ 樹皮の色:当年枝は緑色〜黄緑色。生長すると灰褐色〜灰白色。
 ・ 樹皮の表面は平滑、または細かい縦の亀裂が生じて粗雑。
   楕円の皮目が散在する。生長するにつれて皮目が縦列して皺状となる。
 ・ 樹高:約5m〜10m。
 ・ 名前の由来:樹皮から鳥もちを作ることから。
 ・ 用途:樹皮より鳥黐を作る。庭木、公園樹、生垣。
 ・ 花言葉: 「時の流れ」。

 *鳥もちはモチノキやタラヨウの樹皮から作ります。
 *鳥もちの作り方
   春から夏にかけて樹皮を削り取り、目の粗い袋に入れて秋まで流水につけておく。
   水から取り出したら繊維質がなくなるまで槌(または臼)で細かく砕き、軟らかくなったら
   流水で洗って細かいカスを取り除くと鳥もちの出来上がりです。

 *昔はこれで野鳥を捕獲していたが、現在は禁止されているようです。
   猟の仕方は、鳥かごによくさえずるおとりを入れておき、
   その鳥かごの周辺に鳥もちを付けた止まり木を仕掛けておく。
   おとりの鳥の鳴き声におびき寄せられ、近づいてきた小鳥が鳥もちの付いた止り木に止まって
   くっついて飛び立てなくなったところを捕獲する。

   鑑賞用に飼育するためにメジロを捕まえるのによく利用したものです。

 *モチノキ科の植物には常緑であるものが多いが、ウメモドキ・アオハダなどの数種が落葉である。

 *モチノキとクロガネモチの見分け方。
   モチノキは葉が分厚くて黄味がかっている。
   クロガネモチは葉がうすくて上面の緑色が濃く、また葉柄の部分がやや紅色を帯びている。

 *モチノキとモッコクの見分け方。
   モッコクと区別しにくいことがあるが、モッコクは葉柄が赤味を帯びているのが普通であり、
   また、葉が枝の先端に集まる傾向がある。

 *モチノキ属
  モチノキ、アオハダソヨゴイヌツゲシナヒイラギセイヨウヒイラギアメリカヒイラギ   タラヨウ、クロガネモチなどがあります。

 *モチノキに似ているので名付けられたネズミモチは、モチノキ科でなく、モクセイ科イボタノキ属です。

 

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