撮影 2009年11月4日 近所の民家

イヌマキ (犬槙) 別名:マキ

 英名:buddhist pine  学名:Podocarpus macrophyllus   マキ科 マキ属

     ・ 原産地は日本。針葉常緑高木。雌雄異株。
     ・ 分布:関東以西〜沖縄まで。
     ・ 雄花は黄色くひも状、雌花は奇妙な形。花には鑑賞価値はありません。
     ・ 開花期:5月〜6月。
     ・ 雌雄異株で、雌木にのみ実が生る。      ・ 果実期:10月〜12月
     ・ 果実は直径1cmほど。赤い部分は食べられます。
     ・ 樹高:3m〜5mくらい。(20mほどにまで成長する。)
     ・ 葉は螺旋状につけ、広針形で長さ10〜15cm、幅は1cmほど。
     ・ 葉の表面は濃緑色、裏面は黄緑色。 葉縁は全縁。
     ・ 名前の由来:
       材は耐水性に優れており、耐水用材として最上の木の意味で、"真木(まき)"と呼ばれた。
       一般的には、役に立たない(価値が劣る)という意味でイヌがつけられるので
       イヌマキもホンマキ(コウヤマキ)より役に立たないのでしょうか・・・。
     ・ 用途:生垣、防風、庭植、建築材。
     ・ 花言葉:「慈愛」

     *“マキ”の種類は大きく分けると、高級庭園樹と云われる「イヌマキ」と、
       これの変化種で矮性化(わいせいか=小型化)され成長の遅い超高級庭園樹
       と云われる「ラカンマキ」、イヌマキに対してホンマキ(本槙)と呼ばれるコウヤマキがあります。

      
         葉の長さ    葉の幅     葉の向き                   樹高      学名 
 イヌマキ   10〜15cm  1〜1.5cm              赤い小さな実     20m 雌雄異株 Podocarpus macrophylius  ラカンマキ   4〜8cm   5〜8mm   厚く上を向いてつく    果実の形が羅漢に似る  5m 雌雄異株 Podocarpus macrophyllus var. maki  コウヤマキ   6〜14cm  2〜4mm   数十枚の葉を輪生する   松笠状        30m 雌雄同株 Sciadopitys verticillata
     *イヌの付く植物の例
       イヌキクイモ(芋菊芋)、イヌコリヤナギ(犬行李柳)、イヌツゲ(犬柘植)、イヌザクラ(犬桜)、イヌサフラン(犬サフラン)、イヌタデ(犬蓼)、イヌマキ 

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      子供の頃、近所の防風のための生垣のイヌマキの実を食べた思い出があります。

      マキ(槙)と呼んでいました。

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コウヤマキ

撮影 2017年7月12日 つくば植物園




ラカンマキ
撮影 2013年6月13日 つくば植物園
 


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